倉敷手織緞通の制作過程

横糸・表(リング状の綿糸)の制作過程


表を色鮮やかに彩る横糸は

3本の糸を紡いでリング状に1本の糸にしています。


堅牢染めで染めた綿糸に

スフをわずかに加えて風合いをだしています(木綿97%、スフ3%)


決して色落ちする事なく、丈夫で

緞通の表から引っ張ってもほつれる事はありません。


縦糸の機械

糸を紡ぐ機械の全体図

全長 横幅約2m、奥行1,5m、高さ1,7mの大きい機械です。

縦糸の機械

①→②→③の順番に上にあがっていきます。


まず①の芯糸に②の糸がループ状にぐるぐる巻きつきます。

そして③の糸が②の時とは逆方向にループ状にぐるぐる巻きつきます。


3本の糸で1本の糸として作りあげる事

ループ状に右回転、左回転の2方向巻きつく事で

頑丈で丈夫な糸ができあがります。

縦糸の機械

そして③の向こう側、④の所で

出来上がった糸がぐるぐる巻き付いていきます。

縦糸

巻きついた状態では使えませんので

箱に手作業でほどき、移し替えます。

1巻の糸を作るのに 全工程、約1時間半で出来上がります。