倉敷手織緞通の魅力

植物天然素材100%


倉敷手織緞通は日本特有のイ草を芯として

それに和紙をぐるぐる巻きつけた横糸(ヌキと呼んでいます。)と

リング状に紡いだ木綿糸で織り込まれています。


表の木綿糸は堅牢染で染められており

風合いを出すためにスフをわずかに混紡されたものになっています。(木綿97%、スフ3%の割合)

緞通を囲むテープもスフで出来ており、全てが植物系天然素材にできています。


大人は勿論の事、大切なお子様やペットにも安心してお使いできます。


自然素材でできているので、土の中に埋めると自然に還る。

これは私共の自慢のひとつで御座います。


何十年も耐える丈夫さ


まず、裏の横糸のヌキはイ草1本だけでなく

3~4本のイ草を1つにして、頑丈にぐるぐると和紙を巻いてます。


表を色鮮やかに彩る横糸は芯の糸が1本目

その糸の周りをぐるぐるとリング状に包む糸が2本目

その回転とは逆方向に2本目の糸が取れないように

リング状に包む糸が3本目と、3本の糸で1つの糸となっています。


なので糸自身が丈夫で決して表から引っ張ってもほつれません。


このように表の糸、裏のスフと材料の段階から丈夫にしたものを更に

三段織りでドシン!ガシャン!と大きい音を出しながら

人の力で圧縮して織り込んでいきます。


織り込む前約3,4mmだったヌキが出来上がった時には3分の1サイズに圧縮され

出来上がった緞通1寸(約3cm)にヌキが約15本、芯のイ草が約45本~60本も入っている程です。


このように倉敷手織緞通は素材、織りの過程から耐久性があり、

とても丈夫で、長持ちするものとなっております。


嫁入り道具として緞通を購入された娘さんがおばあちゃんになって

玄関マットに使って頂いたにもかかわらず

緞通の本体は壊れなく緞通を囲むテープの部分のほつれだけ

お直しに来てくださったとても嬉しいお話も御座います。